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箕面市立第三中学校の同窓会 ささゆり会

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三中同窓生 難波さんの記述が本になりました



手足が震え、歩いたり字を書いたりするのが困難になる難治性の病気ジストニアを小学生の時に発症した大谷大大学院生の難波教行さん(24)=大阪府箕面市=が、病と青春、2003年の手術で回復するまでをつづった本「たとえば、人は空を飛びたいと思う」が、このほど出版された。

難波さんは真宗大谷派の寺の長男として生まれた。小学2年のある日突然、字を書いていて鉛筆を止めることができなくなった。小学5年でジストニアと診断された。

病が進行し左手でも書くことができなくなった中学生のころ、ワープロを使い別室で試験を受けた在校生の活動時に特別視されるのが嫌だった思い。

首や足に進行し、筋肉注射をする通院の日々、たこ揚げをするため夜の学校に友達と侵入して警備員に追いかけられた思い出、海外への短期留学、大学受験と友情などを、難波さんはみずみずしい筆致でたどっている。

〈もう発病前の感覚は覚えていないのだ。夢の中でさえ、僕はスッと歩くことができない。「治ればどんな気持ちだろう」と考えただけで鳥肌が立つ〉

03年に脳に電極を埋め込む脳深部刺激療法の手術を受け、歩ける身体を取り戻した時の感動もつづった。障害者手帳への思いなど障害の受容と治る希望との葛藤(かっとう)など、手術前に書きためた文も交えている。

知り合った編集者からの勧めで難波さんは書き始めた。難波さんは「信じることの大切さや、当たり前のことに感謝することを伝えたい。同世代の人に読んでもらいたい」と話している。
 
      240ページ、1400円。講談社から5月20日刊行。


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