『支木の会』に想うこと。

箕面市立第三中学校PTAOB会「支木の会」


  長 前 山 泰 (昭和63年度)

                               

支木の会は、三中P・T・A・OB会である。地域における生活環境の中で、こども達を育み、
見守り続ける会であると、考えています。ある時期 縁あって、出会い、P・T・A活動を進める
中で、それぞれの立場を理解しながら、親として何が出来るか、話し合うことは、大切な事です。
世代間の違いや、思いの相違があることは、当り前のこと。

子を持つ親となった時から、子に伝えたいと思う事は忘れてはいけないと思う。
今もなお、同じ悩みや出来事が、我々の身近で起こっています。世代を越えて、親の立場、子の立場を、
話し合うことこそ、大切にしたいと思っています。

一年に一度、一堂に会し、その機会を持つことは、うれしいことです。『支木の会』が、その一助に
なれば幸いです。この会が、若い世代に受け継がれることを、期待します。

第17回総会・懇親会での集合写真



副会長  辻  (平成元年度)

支木の会は、OB会長様からのお声掛けに端を発し、歴代学校長ならびに歴代PTA会員様の強い後押しを背景に、平成2年6月箕面観光ホテルに於いて、
PTA・OB会「支木の会」の設立総会が開催され誕生したものであります。子供と親、大人と子供そして大人と大人との関係が希薄になっている今日、
将来を担って立つ子供達の生活環境は必ずしも望まれているものとは言えません。 

子供は親の姿勢を見、また大人の行動を見て少しづつ世の中の事象を肌で感じそして捉え、成長して行くものだと思うのであります。
社会における大人と大人が、まずコミュニケーションを持ち合い、仲間を創り出すことが大事なことであり、同時にそのような大人社会を創りあげなければなりません。

その中で大人は子供に対しどのように接しどのように見守っていくか、これこそが大人達に与えられた大きなテーマであります。

PTA会員であったことを一つの好契機として、校区内の大人達が手を繋いでいくことが子供達を見守る第一歩と考えるのであります。設立後18年、支木の会は、
年々多くの大人達が手を繋いでまいりました。今後はさらにこのような輪を広げたいと考えております。過去にPTA会員であった方々の一人でも多くのご加入、
ご参加を願うものであります。

  「人生苦もありゃ楽もある。」



谷垣 敬三先生(第六代校長)

最近の学校は不登校とかいじめとか学力不足とか時間がたりないなど問題が山積し大変だと現場の声をときおり耳にする。そこで解決の手だてとはならないだろうが、かつて私が新任の教師として教壇に立ったころを思い出すままに書いてみよう。

昭和31年箕面町立第一中学校に採用された。ちょうど50年前。箕面市がその年の12月に誕生した年である。そのころの学校はと言えば、ハード面では学校の体は全くなしていなかった。いつでもどこからでも誰でも出入り自由の校舎。建物に鍵があるわけでもない。敷地とオンボロの建物があるだけであった。教室には照明さえもない。冬になると暗くて黒板の文字が見えない。もちろん冷暖房など望むべくもない。

そんな所で朝七時半から授業開始。一日七時間の授業。もちろん土曜日が休日などはこれも夢。むしろ土、日はクラブ活動に十分使える時間があるので教師も生徒も大歓迎である。夜八時ごろにクラブを終えて、我々教師連中の自由時間。時にはその日の反省。時にはたまった愚痴を聞いてもらう時間にもなる。興が乗ればスルメの足を肴に冷や酒をあおりしたたかに酔う。いまなら多分懲戒処分ものだろう。終電車で帰宅する者もあればそのまま床の上で眠る者もある。

そしてまた翌日は何事も無かったかのように早朝から授業を開始する。一年の中で360日くらいはこんな生活。塾へなど行く者もいなかった。十分な授業時間を保証していたし、体力の面でも誰にも負けないものを作りあげていると言う自負心が教師にも生徒にもあった。給料も安く自分の自由にできる時間もなく「これを青春というか」と言う思いもなきにしもあらずだったが、とにかく学校が好きであった。生徒とともにしている時間が至福の時であった。「失われた青春」とは決して思っていない。

塀に囲まれIDカードを胸につけ土曜日を休日にして、その上危険だからと明るい中に下校させて、生徒とふれあう時間の保証も無い現状から考えれば失うものも少なくはなかったが、それを補充してあまりあったあのころが懐かしい。まさに「人生苦もありゃ楽もある」である。。支木の会の役員の方々の中には懐かしく思い出して 「ただで手に入る物は何も無い」と実感しておられる方が何人かいらっしゃると確信して、老人の思いで話しを書いてみた。


【第17回総会・懇親会】

9月9日(土)午後6時から音羽茶屋池田総本店にて、第17回総会・懇親会が開催されました。
歴代の校長先生7名のご来賓にもお越しいただき、盛況のうちに、会は進行致しました。


【総会】

本年度総会担当(平成16年度PTA会長)・河村昭彦


理事から「ハンカチ王子」なる開会挨拶(つかみはOK)のあと、歴代校長先生
をご紹介し、ご代表として、第六代校長 谷垣敬三先生からご挨拶をいただきました。


そして議事として辻和博副会長から活動方針案を、曽田智恵理事から平成17年度会計報告、


青敬祐監事から監査報告、溝淵浩代理事から平成18年度収支予算案、

熊谷良吉理事長から平成18年度役員選出案を発表、全会一致で承認を経ました。

そして議事として辻和博副会長から活動方針案を、野本昌弘理事から平成16年度会計報
告、青敬祐監事から監査報告、曽田智恵理事から平成17年度収支予算案、熊谷良吉理事
長から平成17年度役員選出案を発表、全会一致で承認を経ました。


【懇親会】

永田吉治監事の乾杯ではじまった懇親会では、まず岡本克己現校長から三中近況報告をいただきました。そして、出席者各代からスピーチをいただき、爆笑の連続のうちに、時間の過ぎるのも忘れる展開で懇親会は進行し、最後に奥村隆一名誉会長の閉会挨拶により、懇親会は終了しました。支木の会は、人と人を細く長くつなぎ、心なごむ集いとして、西南小校区と南小校区を合わせた三中校区のネットワークとして地域に息づいています。次年度の総会・懇親会も大勢の会員で盛会に開催致します。


皆様のご参加をお待ちしております。


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